横浜の中でも一番気持ち良い場所
解放感にあふれた屋上デッキは、ときおり聞こえる船の汽笛が心地良い。船に乗っているような、島にいるような、なんとも言えない気持ちよさがある。海風を感じながらゆっくりと時間が流れるのを感じながら、くつろぐのもいいだろう。
大さん橋からの眺め
大さん橋を一周すれば、みなとみらい21 地区からベイブリッジ、マリンタワーと横浜の名所をいっきに堪能することができ、運が良ければ富士山やスカイツリーも望むことが出来る。日没の頃に行くと、空の色が変化していく様から、夜景まで楽しむことができる。
海の上の公園
船の停泊所である大さん橋。しかし大さん橋自体が大きな船のようでさながら船上にある公園を散歩しているような感覚を覚える。
いろんな世代にやさしい
展望デッキへの道は全体的にゆるやかなカーブを描いているため、スロープが多く、ベビーカーや階段の上り下りがきつい人でもゆったりと景色を楽しみながら散歩することができる。また、ターミナル内にはエレベーターもあるので簡単に屋上に上がることも可能。
ハートロックスポット
「横浜三棟を一望すると願いが叶う」という言い伝えがをもとに出来たスポット。ターミナル内の売店では大さん橋限定の南京錠も販売されており、願いを込めて思い出つくりに括りつけていくのもオススメ。
このナチュラルながら独特の世界観を持つ設計は1995 年に日本で行われた国際コンペティションで選ばれた。日本でのコンペティション史上、世界各国から過去最高の660 作品の応募があり、その中から当時無名だったスペイン人建築家アレハンドロ・ザエラ・ポロとイラン生まれの女性建築家ファッシド・ムサヴィ夫妻の作品が選ばれた。一見、日本的とは思えない設計だが、外観や天井の折り重なる形状は折り紙を参考にし作られており、所々に日本らしさも取り入れられている。屋上は波を、2 階は船をイメージして作られた。このターミナルは内外ひっくるめた、ひと続きの空間を意識して作られており非常に複雑な設計。なんと、同じ部品がひとつとしてないそ うだ。建築には非常に卓越した腕を持つ大工職人が日本全国から500 人以上集まった。中には宮大工として修業を積んだ職人も含まれ、彼らをもってしても1 平方メートルを仕上げるのに丸2 日かかることもあった。これは日本だからこそ実現できた設計だろう。建築に関わった者達は「ドリームチーム」と称えられた。