世界的な名画も所有する横浜を代表するミュージアム
ランドマークに隣接、みなとみらい駅出口のそばにあるシンメトリーかつワイドな堂々とした建造物が「横浜美術館」だ。海外のミュージアムを思わせるこの美術館は丹下健三氏が設計を担当し、1989年に横浜博覧館のパビリオンとして産声をあげ、19世紀後半から現代にかけての横浜に関わる作品群を中心に約1万点のコレクション、10万冊の蔵書を誇る。一年を通して常設展や企画展などの様々な展示が行われているほか、現在ではオープンスタジオの併設によるワークショップの開催や、横浜トリエンナーレのメイン会場の一つになるなど、「みる、つくる、まなぶ」を柱にして、現代アートや次世代のアーティストに対しても積極的な姿勢を見せる“開かれた”美術館だ。人気の企画展は多くの人が集まるが、建物を目当てに訪れても楽しい。
美しいグランドキャラリー
エントランス部分、シンメトリーの中心にある吹き抜けのグランドギャラリーは、クラシックのミニコンサート、学会や国際会議などのコンベンション会場や、懇親会、企業のパーティーなどの品位ある場としても利用されている。天井が高く開放感がある一方で品がある空間は、訪れた人の満足度も高い。一般利用の場合は明るいカフェでの休憩もおすすめ。